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『業界の現状分析から業界の未来を生き抜く正しい戦略を描く』
~保険代理店・FP事務所 実践経営レポート~
船井総研 保険チーム
本日は、T代理店にてご支援。
毎日異なる代理店様にお邪魔していると、伸びる代理店の特徴が見えてくる。
そしてそれはとてもシンプルなものである。
従業員にやる気が満ち溢れていて、同じ目標に向けて1つとなっていて、
よりよくするためにはどうすればいいかという声が自発的に出る企業である。
こればかりは業界・業態に共通するところがあるのではないだろうか。
特に保険業界は属人性を排除できない業界の1つでもある。
売上があがるプロセスのなかで1個人の「営業」が占める割合はかなり大きい。
一般的なビジネスモデルを搭載した保険代理店では、
生産性をつきつめれば、ある程度従業員数によって売上は決まってくる。
そして育成の観点からも、会社側でマーケットを提供し、
なおかつ営業プロセスを整備した仕組みを伴うことで、
属人性を限りなく排除することもできる。
ただ、会社としてできることを万全に整えても、
従業員1人1人のやる気がなければ、
残念ながら一人あたりの売上はあがらない。
つまり、会社として整えるべき仕組みに加えて、
従業員それぞれのやる気を向上させる取り組みが必要である。
人の問題なので、このテーマに関しては様々な要素が絡み合う。
最も重要なのは言わずもがな会社の方向性、ミッション・ビジョン。
そして、採用。
従業員満足度が高い企業ほど、誰もが入りたくなるような仕組みを伴ったうえで、
ミッション・ビジョンに惹きつけられ、
そしてなおかつそのなかで厳しく採用をおこなっている。
とはいっても今の社員はどうすればいいのか。
評価制度や給与体系の変更によって変わる場合もあるが、
私が代理店さんを多く見るにあたっては、2番手の存在が大きいように思う。
つまり経営者以外に経営の視点で主体的に会社のことを考えられる人材の存在である。
伸びている企業には活発な組織があり、
活発な組織には優秀な二番手がいる。
じゃあ優秀な二番手はどうすれば手に入るのか。
答えは二択で採用するか、育成するかしかない。
20代の未経験者を採用して社長に四六時中ひっつけて育成するという方法もあるし、
心から理念に共感できて信頼のおける人材をヘッドハンティングするという方法もある。
後者は即効性はあるが見つけるのはかなり難しい。
前者は時間はかかるが、比較的簡単にできることである。
未経験者は素直で勉強好きな人間で社長と気が合う人間ならOKである。
ただいずれにせよ、人を惹きつけるミッション・ビジョン、
もしくは社長の人柄が必要である。
この人についていきたい、この人とともにそれを叶えたい、
この人についていったらおもしろい景色が見れそうだ。
伸びる企業にはいい組織があって、いい組織にはいい二番手がいて、
いい二番手がいる企業には人を惹きつける経営者がいる。
日頃多くの代理店さんや、他業界の企業を見るなかで、
これだけはどうやら間違いはないのではないかと思う。
以上
・「人口減少」時代に保険代理店を伸ばすキーワード~「働き方革命への挑戦」「格差対応一番化」
・保険代理店は1番を目指そう!船井流「1番化」体制構築 Part3