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『業界の現状分析から業界の未来を生き抜く正しい戦略を描く』
~保険代理店・FP事務所 実践経営レポート~
船井総研 保険チーム 岩邊久幸
第四回目の本日は、「働き方改革への挑戦」「格差対応一番化」です。
まずは、「働き方改革への挑戦」。
例えば、コミュニケーションの取り方です。
PCや携帯のメールが当たり前になったのは、今から15-20年前です。
今では、LINEを始めとした「チャット」が当たり前の時代です。
これから入社してくる20代の社員やお客様の担当は、
メールよりもチャットコミュニケーションに慣れている世代です。
彼らのコミュニケーション方法への慣れも必要になります。
そして逆に「高齢社員が働きやすい環境づくり」も重要です。
その一つは、“ベテラン社員を称える風土つくり”です。
富山県のとある企業様では、社内にメモリアルルームというものが設置されています。
過去に多大な功績を作った社員を称えるプレートを作成し、掲示しているわけです。
それが社員にとってはとてもうれしく、励みになるようで、
退職後もお孫さんを連れて遊びに来られるそうです。
あなた様の会社にも、力があって、もっと働いてもらった方がありがたいんだけど、
定年になってしまったという方がいらっしゃるのではないでしょうか。
とある企業では、自分のもっている技術を伝承するために、
育成プログラムの講師になっていただき、社内で少しでも活躍してもらえるような仕事・場を作っています。
役職は、「校長」です。
この方は、定年前よりも、定年後の方がイキイキと仕事をされているそうです。
そして、最後のテーマが、「格差対応一番化」です。
代表格として、俺のフレンチ・俺のイタリアンはその典型ですし、
とある住宅メーカーさんは年間14棟から38棟へたったの1年で飛躍的に成長されました。
それは、定額制北欧モダン住宅というモデルを販売するようになったからだそうです。
先に挙げた定額制制作代行サービスもこの一例です。
ちなみに、俺のフレンチを作られた元ブックオフの坂本社長は、
飲食店を見て回って、繁盛店のルールがあったとのことです。
それは、ミシュランで★をとっているか、立ち飲み店だったと。
この2つをドッキングしたらいいのではないか?と考え生まれたのが、
俺のフレンチや俺のイタリアンです。
“スマホ対応一番化”も、格差対応には必須です。
スマホと聞くと、皆様は電話と捉えがちですが、本質は、貧乏パソコンです。
若者世代の第一メディアがテレビから、スマホへ移ったわけです。
テレビを持っていない若者は、とても増えてきています。
が、スマホを持っていない若者は一人もいません。
スマホという媒体に対して、どう対応していくのかが喫緊の課題といえます。
ホームページ一つとっても、PCから考えるのではなく、
スマホから考えないといけません。
改めて、下山経営という言葉を聞くとネガティブなイメージを持たれる方もいらっしゃるかもしれません。
もう業績を伸ばすことができないのか?とか、
業績を伸ばすのを諦めろ!ということかというと、
決してそうではありません。
今までの登り一辺倒の経営手法を変えましょう!ということです。
なぜかと申しますと、下山経営とは、歴史上初の同時三大変化に対応しましょう!
ということなのです。
ただし、この三大変化とは、予測ができる変化ですし、
つまり準備ができるということなのです。
改めて、三大変化とは、「人不足」・「高齢化」・「格差社会」の3つの変化です。
お客様が減ることよりも、働き手が減ることの方が深刻な時代です。
働き手減少における対応のポイントは、
「高生産性ビジネスモデル変更へのトライ」
→「減る働き手の中で採用する力をつける」
→「採用した人を辞めさせない」
この3つのサイクルを回し続けることです。
とはいえ、ビジネスモデルを変更するには、時間がかかります。
会社全体をフルモデルチェンジしようと思うと、5-10年かかるでしょう。
ですので、今から局所的に小さくスタートをし、成果が出始めてから、
少しずつ少しずつ全社へ広げていくということが大事になります。
ビジネスモデルの変更は、「タイミング」が命です。
情報収集の速さよりも、トップの実行の速さが成否を決めることが多いようです。
世の中には、禁煙のノウハウやダイエットのノウハウはたくさん転がっています。
やりたいな・・・って思っている方もたくさんいらっしゃいます。
が、その方々はやり方を知らないのではなく、続かないから成果が出ないのです。
是非実践に移していただき、永続する企業づくりを行っていただければと思います。
最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。
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