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『業界の現状分析から業界の未来を生き抜く正しい戦略を描く』
~保険代理店・FP事務所 実践経営レポート~
船井総研 保険チーム
本日は、K代理店にてご支援。
一般的に従業員満足度の向上というと、
福利厚生だったり、評価制度や給与体系の整備、
また具体的な取り組みベースだと、
組織のなかでのサンキューカードなどがよく想起される。
もちろん上記を整えることは従業員満足度向上に際して、
非常に大切なことであるしぜひ整備して取り入れたいところだ。
ただ、もっと重要で、簡単で、即効性のあるものがある。
それは社長の「心意気」だ。
従業員が1名~20名程度の代理店では、
全員を社長が見ることができるし、逆に言うと見なければいけない。
つまり、社長の言動次第で、従業員の「働きやすさ」は変わるということだ。
K代理店のご支援では毎月従業員さんの顔色や声を確認しているが、
先月までは少しモチベーションが下がっているようだったが、
今月は違った。
実際に聞いてみると、
「ここ1カ月ほど社長がいろいろと丁寧に教えてくれるようになって、
とても働きやすいんですよ。」
とおっしゃっていた。
社長に何があったかはわからないが、
社長の心意気一つ、言動一つで従業員の働くモチベーションが変わっていることが、
よくわかる。
逆に言うと、従業員1名~20名規模の代理店では、
従業員満足度とは社長の人望であると言っても過言ではない。
満足度が低い場合の多くは、会社や同僚、仕事に対する不満というよりかは、
社長個人への不満である。
つまり、社長の心意気次第で従業員満足度は劇的に変わるということだ。
そして従業員への属人性を排除しきれないこの業界では特に、
従業員がやりがいをもって気分よく働けているか否かは業績に直結する。
こちらの代理店さんのケースでは、
未経験者の若い人材が多い。
この場合、従業員は何をどうすればいいか、
大概の場合、わかっていない。
「自分が若いときはこれぐらい自分の頭で考えてやっていた。」
ではダメなのだ。
考え方を教えてあげないと、自分の頭で考える気が起きない。
育成においては、個人のレベル感を把握し、
それに合わせた育成方法をとる必要があるが、
「それぐらい自分で考えろ」というスタンスなのか、
「これは~だから、こうすればいいよ」というスタンスなのかで、
従業員の仕事への熱量は大いに変わる。
従業員を「甘やかす」わけではないが、
「教える」「アドバイスをする」はどんな状況でも怠ってはいけない。
ある程度の規模までは、従業員にとって頼れるのは社長だけであり、
その社長に対してどれくらい尊敬の念をいただいているか、
この人についていきたいと思っているか、人間的に好きだと思っているかで、
従業員満足度は大きく変わるのだ。
そしてこれはすべて、社長の「心意気」次第である。
組織はトップで99%決まる。
従業員が思うようにやる気を出してくれないという方は、
今よりも少しだけ従業員の立場にたって考えてみることと、
日々の対応に真摯さを意識されてみると必ず何か変わるはずである。
以上