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『業界の現状分析から業界の未来を生き抜く正しい戦略を描く』
~保険代理店・FP事務所 実践経営レポート~
船井総研 保険チーム
本日は、大阪市で損保中心に営業されているA代理店様の経営相談。
社長は30年前に独立起業され現在は役員4名従業員6名の10名体制。
役員を含めた営業職員は8名、事務職員が2名。
損保中心で保有は約7億円規模。新しく4月から従業員を2名役員とし、
マネジメント体制を整えるフェーズに入っている。
主の相談内容は評価制度。
今まで社長が属人的に給与、賞与を決定されていたところを、
新たに役員が増えたことで体制を見直すことに。
昨今では固定給を採用している代理店も多いが、
インセンティブ要素が含まれていないと従業員のモチベーションや
主体性を引き出すことは難しい。
弊社船井総研でも自身の個人粗利は賞与で還元される。
もちろんベースは固定給である。
固定給は過去年の実績から評価されるキャリア軸と、
社内的なマネジメント領域で評価されるキャリア軸の2つで決定される。
そして当年の粗利実績は、定性評価係数と会社業績係数をかけて、
ボーナスで還元される。
ポイントは固定給+インセンティブである。
中小規模の代理店において営業のインセンティブが
還元されない仕組みで組織力をつけるのは難しい。
従業員の主体性と引き出すためには個人実績数値を100%とした数値から
各種係数をかける形で賞与額を決定する必要がある。
そして従業員一人一人が自身の給与・賞与額が自身である程度計算できる
ようにしておくことである。
そのためには評価制度・給与体系を定量的に構築して、
それを見える化する必要がある。
下記は、具体的な賞与決定方程式の一例である。
ぜひ参考にしていただきたい。
賞与額=ANP×固定係数10%×定性評価係数×企業業績係数
※定性評価係数(0~100%) 企業業績係数(0~100%)
定性評価は項目を見える化、ポイント制にして
ポイントの総数で割合を決定する。
評価制度・給与体系を定量化・見える化し、
従業員の主体性を引き出しましょう。
以上