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『業界の現状分析から業界の未来を生き抜く正しい戦略を描く』
~保険代理店・FP事務所 実践経営レポート~
船井総研 保険チーム 岩邊 久幸
皆様、こんにちは。
船井総研の岩邊です。
前回の続きをお送りします。
改めて、MVVというのは、ミッション・ビジョン・バリューです。
ミッションというのは、会社の使命です。
何のために存在しているのか、世の中に対して何を実現しようとしているのかというものです。
ビジョンというのは、会社が目指している未来を、そしてバリューは会社が提供していく価値を言います。
社員数を増やすためには、「採用数を増やすこと」と「離職数を減らすこと」の2点です。
まず、離職数を減らすことから考えてみましょう。
なぜ、社員が退職してしまうのか。
もちろん、家庭の環境というのも一つの理由です。
実家に帰らないといけない、旦那様の転勤で・・等々です。
そういった問題は仕方がないとして、それ以外の社員が退職する理由は何でしょうか?
リクナビNEXTによると、社員が退職する理由のトップ10は、下記の通りだそうです。
1位:上司・経営者の仕事の仕方が気に入らなかった(23%)
2位:労働時間・環境が不満だった(14%)
3位:同僚・先輩・後輩とうまくいかなかった(13%)
4位:給与が低かった(12%)
5位:仕事内容が面白くなかった(9%)
6位:社長がワンマンだった(7%)
7位:社風が合わなかった(6%)
8位:会社の経営方針・経営状況が変化した(6%)
9位:キャリアアップしたかった(6%)
10位:昇進・評価が不満だった(4%)
トップ3のうち、2つが人間関係です。
そして、やはり給与面です。
最初は仕方がないとしても、3-5年働いた時に、自分が納得できる給与までいけるのか?という未来が描けるかどうかといえます。
これらをまとめると、人材育成と評価制度が一つの課題といえます。
まず人材育成で大事なことは、制度設計です。
やるべきこと、やらないといけないこと、やってほしいことが都度都度の思い付きではなく、
何かに基づいて指示・指導されているかということがとても大事になります。
朝令暮改という言葉があります。
たしかに、時代の変化に合わせていく必要があるので、朝令暮改も必要な場合は当然ありますが、
毎回毎回コロコロと言うことが変わると、何を信じて良いのか分からない状態になります。
結果、経営者・上司と意思疎通できなくなり、社員が退職という道を選ぶことになります。
ここで、MVVが重要になります。
今までは、社長の都度の思い付き・考えで発言・行動されていたかと思います。が、MVVというのは、会社の全てです。
よって、社長の日々の行動・発言も、MVVに沿って、動いていただく必要があるわけです。
結果、もしかしたら多少窮屈な想いをされることがあるかもしれません。
が、社長・社員ともに、MVVにそって行動するようになると、
社員に対してだけでなく、社外に対しても、言動一致するようになり、ブランディング効果があります。
我々の研究会の会員様においては、MVVを作成したのち、人材育成においては、マニュアル化を図っていっております。
営業マニュアル、そして事務マニュアルです。
MVVに基づいたマニュアルを作成することで、育成レベルを上げていっております。
紙のマニュアルはもとより、営業トークをスマホで撮影し、それをサーバーにアップしていってもおります。
所謂、動画マニュアルです。
基準となるものを会社として作成することで社長だけでなく、
他の社員も、若手に対して指示・指導することができるようになり、
また教えられる方も基準となるものに対して指示・指導してもらえるので、
より分かりやすく、そして自分でも勉強ができるようになります。
結果、育成スピードが速くなります。
そして、ストレスフリーでもあります。
是非、MVVを改めて見直し・構築をしていただく、現場施策へとつなげていただければと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
以上
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