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『業界の現状分析から業界の未来を生き抜く正しい戦略を描く』
~保険代理店・FP事務所 実践経営レポート~
船井総研 保険チーム 岩邊 久幸
皆様、こんにちは。
船井総合研究所の岩邊です。
前回の続きをお送りします。
経営者の多くは、この「反復」が苦手なようです。
それは、なぜなのでしょうか?
「ゴールへの欲求がそれほどでもない・・」ということに尽きるのかと思います。
新しいことにチャレンジをすると、それなりに「痛み」が生じます。
退職者が出たり、社外からクレーム・訴訟が起こったり、
社員やご家族、そしてご自身が病気になったり、怪我をしてしまうといったことも発生します。
2月の節税保険の販売停止のように、今まで販売していた商品・サービスが売れなくなる!
なんていうのも、一つのケースでしょう。
これらのことが予想できることであれば、心の準備や、事象への対策をとることができるのかもしれません。
これらのことは、多くの経営本にも書かれているのですが、知識では知っていても、
「自社でも本当にこういうことが起こるのか?!」と思われる方も少なくないようです。
経営におけるルールなので、起こるであろう事象も実はほぼほぼ似通っているのです。
これらのことを予測できるようになった方がよいというのと同様に、
仮に予想外のことが起こったとしても、こういった出来事・痛みの捉え方がとても大事です。
こういった出来事・痛みというのは、「企業としての機能障害」を表しています。
よって、企業体をアップデートする必要があります。
筋肉ができて、筋肉痛が無くなるように、指の皮が厚くなって、指が痛くなくなるようにです。
体は、勝手に生理機能として、アップデートされていくわけですが、企業はそうではありません。
社長が企業に対して、指令を出し、アップデートする必要があります。
このアップデートすることができるかが、反復練習をできるかどうかのポイントになります。
とはいえ、アップデートできない人が多いことが大半のようです。
一つは、先ほどにも書きました通り、欲求がそれほどでもないということ。
そして、もう一つは、「独立オーナーの勘違い」です。
多くの中小企業の場合、社長が現場で活躍すればするほど、
社長の想いとは裏腹に、会社の成長が遠のいていきます。
なぜなら、根本的な勘違いをしているからです。
どういう勘違いかというと、「事業の中心となる専門的な能力があれば、経営する能力がある!」という勘違いです。
例えば、保険代理店の場合でいえば、多くの独立オーナーは、「営業」出身者が多いかと思います。
保険会社の制度がそうなので、仕方がないのですが、
3~5年の間で、決まったバーの成績を達成したら、独立というパターンで起業されている方が多いからでしょう。
このとき、名刺は「代表取締役社長」という肩書かもしれませんが、
やっていることの大半は「営業」であることに違いはありません。
要は、営業という職人なのです。
小さな工務店が、社長が直接釘とハンマーを持って、家を建てていることと同じ。
小さな美容室のオーナーが、自らはさみを持って、お客様の髪の毛をカットしている状態と同じです。
要は、「職人として働いている」に過ぎないのです。
これが大きな勘違いであり、落とし穴です。
続きは次回お伝えいたします。
最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。
以上
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