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『業界の現状分析から業界の未来を生き抜く正しい戦略を描く』
~保険代理店・FP事務所 実践経営レポート~
船井総研 保険チーム 岩邊 久幸
来年2019年を語るにあたり、今年はいつもの年末とは違い、
もう少し大きな目線で振り返り、来年以降をとらえる必要があると感じています。
なぜなら、皆様もご存知の通り、「平成」という30年間が終わりを告げる年だからです。
改めて、平成という30年間はどういう期間だったのでしょうか?
詳しくは、平成30年史を
「2019年決定版!2019年の保険業界の取るべき戦略と在り方」
というレポートにまとめましたので、そちらをご覧いただきたいのですが、
https://hokenfp-keiei.com/reportdownroad/reportdownroad-3591/
直近で見ると、様々なスポーツの業界や日産を代表とする大企業で、「革命」が起こりました。
私は、平成と言う時代は、「過渡期」の時代だったとみています。
過渡期というのは、
「移りかわりの途中の時期。物事の移りかわりの最中で、まだ安定していない時期。」
とあります。
失われた20年とか、色々と言われていますが、何も失われてはおらず、
戦後復興やGDP世界2位まで上り詰めた高度経済成長の時代は終わりを告げ、
新しい時代・価値観の時代への移り変わりの30年というのが、
「平成」という時代だったのではないかと思っています。
具体的には、
・アメリカから、アジアへの過渡期:中国・インドの台頭
・デジタル移行への過渡期:インターネット・クラウド・デジタルコミュニケーションが主流に
・人口減少時代への過渡期:正義・正しさ・「適」⇒つまり、本物化
だったのではないかと。
要は、モデルとされる国が変わり、余分なもの、余計なものが、排除され、
過不足ない時代へと変化していくのではないかと感じています。
ここで、弊社創業者の舩井幸雄氏が生前残しておりました、
「本物の5つの条件」というものがとても参考になりますので、ご紹介いたします。
本物とは、
1.つき合うものを害さない
2.つき合うものを良くする
3.高品質で安全、そして安心できる
4.単純でしかも万能である
5.経済的である
と指摘しています。
そう考えると、今後保険業界に関わらず、日本という国から排除・淘汰されていくものも予測できます。
それは、
・私利私欲
・ハラスメント・暴力
・物真似・偽物
ではないでしょうか。
保険業界も、節税保険や変額保険が、色々と言われています。
そして、自動車保険も今後大いに変わっていくでしょう。
要は、件数や手数料を稼ぐための保険販売は淘汰され、本当に消費者や企業にとって、
必要な保険の量・質が重要視されるという時代になるのではないかと思っています。
では、改めて保険業界で業績を伸ばしていこうと思ったときに、何をしていかないといけないのでしょうか?
私は、改めて「ヒトの心理」の研究をしなければいけないと思っています。
ヒトの心理として、本質的な原理原則があります。
それは、「幸せになりたい!」という心理です。
どんな国・環境に生まれてきた人たちも、不幸になりたい!と思って、生まれてきた人はいません。
とはいえ、幸せになりたい!という心理には、段階があります。
それを、アメリカの心理学者であるマズロー氏が、欲求5段階説としてまとめています。
1.生理的欲求
2.安全の欲求
3.所属と愛の欲求
4.承認の欲求
5.自己実現の欲求
それぞれの欲求段階をクリアしていくと、次の段階の欲求が生まれてくるというものです。
最終的に、ヒトは、自己実現の欲求へと到達します。
これらをまとめると、日本という国において、ヒトは、
・「損」をしたくない
・「成長」したい
・「貢献」したい
という欲求にまとめられるのではないでしょうか。
そして、またまたアメリカの学者でアルバート・メラビアン氏が、メラビアンの法則というのを打ち出しています。
どういう法則かというと、
「感情や態度について矛盾したメッセージが発せられた時の人の受け止め方について、ヒトの行動が他人にどのように影響を及ぼすか」
という実験です。
要は、ヒトの第一印象は何に重きを置かれているのかというものです。
実験結果は、
・話の内容などの言語情報:7%
・口調や話の速さなどの聴覚情報:38%
・見た目などの視覚情報:55%
という結果でした。
つまり、内容はあまり関係なく、見た目や耳障りで93%のヒトが第一印象を決めるということです。
これらの心理実験を元にすると、ヒトは「分かりやすさ」・「納得感」を求めており、
具体的には、「目に見えるもの」・「理由」・「比較」・「実例」を欲しがっているといえるのではないでしょうか。
これらを企業経営に盛り込んでいくと、より顧客獲得が有利に働くと予想しております。
続く
最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。
以上
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