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『業界の現状分析から業界の未来を生き抜く正しい戦略を描く』
~保険代理店・FP事務所 実践経営レポート~
船井総研 保険チーム
北海道札幌市の葬祭企業。葬祭以外にも生花・仏壇・飲食サービスなどを展開。
業界でいち早く「家族葬」に取り組み、一日一家族だけのセレモニーハウス「ウィズハウス」は現在道内に9拠点、
フランチャイズによる全国展開も本年度から開始される。
葬祭業だけに収まらない「究極のサービス業」を目指して、グループ統一理念として「感動の創造」を掲げる。
業績を8年で10億円から20億円に導いた敏腕社長が語る経営戦略とは。
他企業との差別化や、働き方改革について存分にお話を伺いました。
企業名:株式会社メモリアルむらもと
創 業:1952年 / 年商:20億円 /
従業員:250名 (2018年2月時点)
皆様、こんにちは。
今回は「他業界から学ぶ!現代の成長企業『経営者』に必要なこと ~葬祭企業編~」を、お送りいたします。
■宗教が介在しないオンリーワンの葬儀!?
コンサルタント:
本日は北海道恵庭市にある葬祭企業、株式会社メモリアルむらもとさんにご訪問しております。
村本社長よろしくお願いします。
村本:
よろしくお願いします。
コンサルタント:
家族葬「ウィズハウス」は、人々の葬儀に対する価値観の変容を
とてもうまく満たして、時流に合った業態として成長されているかと思いますが、
後続で同様の業態が主流になっているなかで、
今後の葬儀業界のなかではどのような戦略を考えられているのでしょうか。
村本:
既存市場の深堀と新規市場の開拓、その2軸で考えています。
家族葬に特化し、時代の流れと世の中の多くの人々が考える葬儀へのニーズを広く汲んだウィズハウスの業態は、
今後も品質の向上をメインに深堀し、フランチャイズとして全国展開を始めています。
また、新規市場の開拓といった側面では、現在さまざまな構想を温めて取り組みを始めている段階です。
現在の顧客層は、低価格でコンパクトな葬儀を求められるお客様と、
より高付加価値で唯一無二の葬儀を求められるお客様の二分化が顕著に進んでいます。
割合でいうと現在は8:2程度ですが、その間の中間層はより減少し、二分化が進んでいくと考えています。
コンサルタント:
高付加価値を求めるお客様に対する葬儀が、新規市場の開拓という側面になるわけですね。
村本:
その通りです。
現在構想している1つのアイデアとしては、「宗教が介在しない葬儀」があります。
通常の葬儀は必ず宗教が介在しており、会場のつくりから葬儀のシナリオまで宗教ありきで考えられているところがあります。
しかしそれをなくすことで、空間が変わり、葬儀そのものが変わります。
セレモニーをゼロからつくるイメージになります。
トップクラスの脚本家や演出家とチームをつくり、「故人様オンリーワンの葬儀」を提供することで、
より高付加価値なサービスを提供できると考えています。
■生前から人生に寄り添う最高の葬儀
コンサルタント:
高付加価値の葬儀とはどのような葬儀なのでしょうか。
村本:
故人様の人生を映し出す葬儀です。
その方の生きざまに焦点を合わせた立地の会場選びから、セレモニーの演出まですべてです。
ただし、葬儀は人が亡くなられてから実際に葬儀がおこなわれるまで2日~3日の猶予しかありません。
その間にできる企画というのは非常に限られたものになってしまいます。
そこで私が考えているのは、生前からのつながりです。
生前からその方の人生と関わりを持ち、その方の人生の記録をストックすることで、
その情報をもとにより独自の人生を映し出した葬儀を企画することが可能になります。
コンサルタント:
人生に関わるとはどのような取り組みになるのでしょうか。
村本:
人の一生なので一つ一つ挙げるとキリがないですが、
あらゆるサービスを提供する企業とアライアンスを組み、
グループみんなでその方の人生をストックしていく。
その方と残された方々のために、みんなで情報を共有する。
人の一生が終わる葬儀という場を最高なものにするために、
みんなで力を合わせて、人生の記録をストックしていくというものです。
故人様の最期を最高なものにすると同時に、
残された方々へのメッセージも同時に私たちが代わってお伝えすることができる。
そのメッセージを受け継いだ方々の人生もまた記録としてストックしていく。
そういったプラットフォームができればなと考えています。
データのストックやシェアといった意味ではAIの進歩によって、より現実的かつ効率的になっていくので、
上記の構想を一つの形として具現化していくことは可能だと考えています。
続きは次回お伝えいたします。
最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。
以上
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