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『業界の現状分析から業界の未来を生き抜く正しい戦略を描く』
~保険代理店・FP事務所 実践経営レポート~
船井総研 保険チーム 岩邊久幸
皆様、こんにちは。
船井総合研究所の岩邊です。
前回の続きをお送りします。
例えば、Aパターンは、先に上げたMonotaroはその良い例です。
保険業界においても、低単価な保険商品マーケット、
例えば自転車保険やペット保険等々の非対面販売はまさにそうでしょう。
そして、Cパターンにおいては、最近流行っている月々定額制のビジネスモデルはその典型です。
私も以前手掛けていた広告・印刷業界で毎月定額のビジネスモデルを作りましたが、
営業利益率は、従来の請負型モデルと比較すると10倍にもなります。
こういった事例を見ていくと、収益性には4つのステージがありそうです。
ふつう企業 ⇒ 一番化企業 ⇒ 高収益化企業 ⇒ イノベーション企業の4ステージです。
ふつう企業は、一番商品がある、状態の企業を言います。
一番化企業とは、一番事業がある、状態の企業を言います。
高収益化企業は、一番事業が複数ある、状態の企業、
イノベーション企業とは、独創・独占企業のことを言います。
普通に考えたら、イノベーション企業になるためには、ハードルが高そうに感じますが、
既存事業のトライアルから、イノベーション事業を生み出す、
又は生まれ変わらせることができる再現性の高いステップがありそうです。
ふつう企業から、一番化企業になるためには、「ダントツ一番化」です。
さらに具体的にいえば、「狭属性専門店化」といえます。
かなり絞り込まれた、突き抜けた一番を作り、そこから大型化していくこと、
サービス強化すること、加え出店していくこと。
一番化企業から、高収益企業になるためには、「メリハリ化」です。
例えば、リロケーション、つまり拠点集約等々です。
そして、サービス見直しです。
今まで当たり前のようにしていたフルサービスが本当に必要なのか?ということです。
お客様がヘビーユーザー化し、そしてインターネットに代表するように、
デジタルを活用することで、だんだんセルフサービスを好むお客様が増えてきています。
例えば、飲食でいう立ち食い・立ち飲みの流行はその典型でしょう。
つまり、引き算の経営が必要になってきます。
皆様、いかがでしょうか?
今までの経営トレンドを見ていると、
CS(顧客満足度)向上 ⇒ ES(社員満足度)向上 ⇒ 社会性向上と来ています。
そして、シェアアップ・出店拡大による売り上げアップ ⇒ 高収益化へと変化しそうです。
まず、徹底的に、地域内においてCS向上を図り、フルサービス化し、
しっかりと売上・シェアを上げて、体力をつける。
そして、社員品質を上げ、それを盤石にする。
そして、高収益化へと向かう。
こういった流れを保険業界の中でもしっかりと作っていきたいものですね。
最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。
以上
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