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『業界の現状分析から業界の未来を生き抜く正しい戦略を描く』
~保険代理店・FP事務所 実践経営レポート~
船井総研 保険チーム
石川県金沢市の税理士法人。基本業務の財務会計に加え、相続資産対策から組織再編・M&Aまで行う。
医業経営支援に強みを持ち、(公社)日本医業経営コンサルタント協会 認定登録医業経営コンサルタントが7名在席。
医業に特化した経営に転換されてから業績を拡大された当社であるが、
その成功は現社長木村岳二氏のハイレベルな組織マネジメント力に支えられていた。
今回は成長企業を率いる経営者の組織マネジメント手法に迫る。
企業名:税理士法人木村経営ブレーン
創 業:1975年 / 年商:約4億円 /
従業員:40名 (2018年5月時点)
皆様、こんにちは。
今回は「他業界から学ぶ!現代の成長企業『経営者』に必要なこと ~税理士法人編~」を、お送りいたします。
■会計業界は衰退業界ではない!
コンサルタント:
本日は石川県金沢市に本社を置く税理士法人、木村経営ブレーン様にご訪問しております。
木村社長よろしくお願いします。
木村:
よろしくお願いします。
コンサルタント:
木村社長から見た税理士業界は、現在どのような状況にあると言えるのでしょうか。
木村:
イギリスのオックスフォード大学で人工知能の研究を行うマイケル・A・オズボーン准教授の発表によると、
10年以内に「消える職業」として税理士業務・会計業務が含まれています。
近頃のIT技術の発展、人工知能の普及により、技術を以って死滅していく業種と言われているわけですね。
ただ私は全く逆のことを考えています。
私が思う会計業界はまだまだ伸びていくと思っています。
私が考える会計業は本質的なタックスに関するアドバイザーであり、経営コンサルティング事業だからです。
記帳代行時のデータは紛れもなく経営支援に必要なビッグデータとして蓄積されており、
近頃の最先端のシステム処理能力を以ってより企業支援能力を高められる存在にあると思っています。
現に、始めは単なる記帳代行屋として担当させていただいた企業様も、
月次サポートを経ると経営アドバイザーとして私たちのことを認識してくださっていると感じます。
業界を悲観的に捉える見方もございますが、私は経営アドバイザーとしての会計業界は伸びしろしかないと捉えています。
コンサルタント:
単なる代行業者ではなく、より本質的な経営支援事業としての税理士の存在は今後も必要とされていくということですね。
会社が成長するには、社長のそういった業界への見通しも含めて社員に理解していただき、
会社一丸となって進めていく必要があるかと思いますが、
そのための取り組みとしてはどのようなものがあるのでしょうか。
木村:
弊社では『事業計画発展書』という数百ページに及ぶオリジナルの事業計画書を
毎年私が作成して、従業員全員に配布しています。
そこには現在の自社の組織図から進む方向性、経営を行っていく上で一人一人が認識すべきこと、
行動規範など多岐にわたって記載しています。
経営者が考えていることは、どれだけ口で伝えたとしても、従業員にしっかりと理解してもらうのは難しいものです。
近頃の急速な技術の発展にも伴い、事業計画書も毎年バージョンアップしていく必要があります。
その都度会社として何を目指すべきなのか、私が経営者として何を考えているのか、
従業員のみんなが統一的に理解できるように、毎年作成しています。
社外秘になりますが毎年更新される自社の教科書のようなものですね。
コンサルタント:
なんとも素晴らしいですね。
経営者のビジョンの見える化、会社として何を目指すべきかが明記されているというのは、
社員にとっては考えの拠り所になり非常に組織力が高まりますね。
続きは次回お伝えいたします。
最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。
以上
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