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『業界の現状分析から業界の未来を生き抜く正しい戦略を描く』
~保険代理店・FP事務所 実践経営レポート~
船井総研 保険チーム 岩邊久幸
第三回目の本日は、「人口減少時代のビジネスモデル設計」です。
まず、一番気にしていただきたいのが、
「お客様が集まる」よりも「社員が集まる」で、
ビジネスモデルコンセプトを決めてほしいということです。
今までは、「どうやったらお客様が集まるのか?」を気にしてきました。
おそらく多くの会社はそうだと思います。
これからは、それよりも「どうやったら優秀な社員が多く集まるか」、
という観点からビジネスモデル設計をする必要があります。
一つ分かりやすい例で行きますと、飲食店で焼き肉店という業態があります。
焼き肉店で働くと、煙臭くなる、油っぽくなるといって、敬遠されています。
若い女性は、一人も応募してきません。
しかし、ちょっとビジネスモデルを横にスライドさせて、「バル業態」に変えるのです。
ちょっとおしゃれな洋風肉料理屋さんです。
ビジネスの内容としては、そんなに大きく変わらないのですが、
バル業態に変えるだけで、応募者が殺到するのです。
これは一つの典型的な事例で、不人気業種であればあるほど、
この事例は当てはまります。
さて、保険業はどうでしょうか?
業種として、数字にプレッシャーがある古いイメージがあります。
そして、代行業のビジネスを強化するというのもビジネスモデルを考えるうえで、
重要なテーマです。
中小企業の人不足対応ビジネスといえます。
経営コンサルタントである我々が属するBtoBの世界では、
クライアント企業にどれだけお役立ちできるかがとても大切な視点です。
例えば、大手・中堅企業がやればいいことは分かっているんだが、
なかなかやれないんだよね・・といったところの代行や、
もっと生産性を上げたい、時間コストを削減したいと思っている部分の代行、
といったところです。
クライアントの人不足時代にお役立ちする、
といった観点から生まれてきたビジネスモデルです。
クライアントが喜んで、お金をお支払いただけるのであれば、
それが正解なわけです。
また、人がたくさんいるわけではないので、
コールセンター等の非対面接客の活用とレベルアップというのも必須になってきます。
「営業が訪問する」というのは、もう古いわけです。
実際に訪問してくれるからどうこう言うお客様も少なくなってきていると思います。
保険ショップの成長やライフネット生命等のネット系を見ていれば、
それは自ずとご理解いただけるのではないでしょうか。
・・・次回に続く
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