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レポート・コラム

『革新的企業の組織力』ライフネット生命 出口会長③

『革新的企業の組織力』ライフネット生命 出口会長③

革新的企業の組織力

『色んな取り組みのアイデアも社員の方から出てくる。

 

自発的な風土は社員の意欲にかかっている。

 

それがライフネット生命の競争力。』

ライフネット生命保険株式会社
代表取締役会長 出口 治明

0から1を生み出すのに必要なこと

桒原:

御社は0から1を生み出すことが多いと思いますが、

新しい戦略の芽を見つけるのに参考にしている企業や国などはございますか?

 

出口会長:

参考にしている国はアメリカです。

なぜかといえば、生命保険のマーケットが一番大きいからです。

日本は2番目です。

アメリカの保険会社は何をしているのか、その動きは大変参考になります。

異業種企業でいえばGAFA(ギャファ)です。

彼らは常に新しいことに取り組んでいます。

例えば、Amazonのリアル店舗Amazon Goは、

レジがないチェックアウトの店舗をつくりました。

レジでお金を支払う必要がなく、勝手に出て行けばいいのです。

カメラでカートに入った商品を読み取って決済するというシステムですが、

そういう取り組みを学びながら、保険をもっとIT化するアイデアやヒントを得ています。

※GAFAとは、Google、Apple、Facebook、Amazonの米4大インターネット関連企業のこと。

 

桒原:

発想をカタチにする過程において何かコツはありますか?

 

出口会長:

それはもう社員の意欲にかかっています。

小さい企業の良いところは、社員のやる気が強いところです。

小さい企業は社員が少ないので、

全員がイニシアティブを取り、アイデアや発想を出すことができます。

そういう雰囲気を会社のなかにつくることができるかどうかは経営者次第でしょうね。

 

桒原:

目に見える部分と見えない部分があると思いますが、

目に見える部分でいうと、どういう取り組みをされているのですか?

 

出口会長:

いろいろなことを工夫していますが、

例えば、社員が思う「強い会社、良い会社」というテーマで

一人ひとりが考えて書いたものを社内に貼っています。

ライフネット生命は「良い会社」かもしれませんが、

売上はまだ100億円ですから「強い会社」とはいえません。

良い会社でかつ強い会社になろうというのを中期計画の柱にしているのですが、

柱にしても、社員みんなが自分事として考えないと成果は出ません。

強い会社にするにはどうすればいいかみんなで考えようと、

社員全員が、自分なりの良い会社、強い会社の定義を書いて

社内に貼り出しています。

また、創業者である僕や岩瀬の考えを理解しないと強い会社はできませんので、

毎月社内で、「出口塾」「岩瀬塾」という勉強会を行っています。

若手を中心に自由参加でやっていますが、社員の半数近くが参加しています。

 

 

小さな会社の強みを活かした経営

桒原:

色んな取り組みのアイデアも社員の方から出てくるのですか?

 

出口会長:

はい、出てきます。

コンタクトセンターを夜の10時まで営業しようと言い出したのも社員です。

これもみんなで議論してみると、

「多くの生命保険会社のコンタクトセンターは9時~18時ですが、

私たちはその時間は働いているから電話を掛けられない」

という発想から生まれているアイデアが多いです。

 

桒原:

そのようなアイデアが生まれる場は、何かあるのですか?

 

出口会長:

小さい会社なので、何かあるとチーム横断で力を合わせないと何もできません。

例えば、定期採用も毎年やっていますが、

新卒人事担当は1~2名しかいないため、

採用活動のときは10名ぐらいの採用チームをつくっています。

チームは他の部門から手をあげてもらって組成します。

他にも、株主総会には200人近くの株主や契約者がいらっしゃいますので、

社員の3分の1ぐらいに手伝ってもらわないとできないのです。

こういうときも部署を横断して、手を上げてもらいます。

皆がいろいろな仕事をするようになります。

少数だから精鋭になるわけですね。

例えば、野球を13人でやったら上達しないと思いませんか?

外野に5人ぐらいいるわけですから、ボールが飛んでこない。

ところが僕が中学生の頃はなかなか9人集まらず、6~7人でやっていました。

外野が2人、ショートセカンドで1人とか。

そうすると上達が早い。

それと同じことで、

小さい会社は、皆が協力せざるを得ないのです。

ライフネット生命は3カ月ごとに、

お客様にオフィスにお越しいただく「ふれあいフェア」というイベントを

開業時から継続してやっています。

これも担当は1~2名しかいないので、

チームを組んで6~7名でやるわけですが、メンバーはいつも違います。

マルチな仕事をする機会が多いので、

その担当部署では気が付かないことに、

他部署の社員が気が付くことも多いのです。

時には奇想天外なことを言ってくることもあります。

常々僕は

「生命保険会社は保険金・給付金をお支払いするのが一丁目一番地だ」

と言い続けているのですが、

それを聞いた入社一年目の社員が、

「そんなに大事だったら、出口さんに手書きでお客様にお礼状を書いてもらおう」

と言い出して、

昨年から時間の許す限り、

請求いただいたお客さまに、1枚1枚お手紙を書いています。

保険会社のトップから手書きのお礼状が送られてくるというのは、

ご契約者からしたら驚かれるかもしれませんが、

でもこれもネット生保ならではの

「お客様との繋がり方なのかな」と思って継続しています。

そういうことは僕自身は考が及びませんでした。

 

桒原:

そういう自発的に、自由にアイデアを出せる空気は

採用の段階から作っているのですか?

 

出口会長:

採用のときは、分からないです。

実際に働いてみないと分かりませんね。

これも結局は風土で、みんなが手をあげると自分もあげてみようかなと思いますよね。

 

桒原:

その風土をつくられている所が、

出口さんのおっしゃる「最後は社員のやる気である」ということと一致していますね。

 

出口会長:

それがライフネット生命の競争力です。

 

桒原:

とても強力な力ですね。

本日は貴重な時間を頂きまして、ありがとうございました。

 

出口会長:

ありがとうございました。

 

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